L'Ecume des Jours
料理家。野菜好き。日々のごはんとあれこれと。
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TITLE : たべてからだをつくること

6月のレッスンのおやつは、バナナフランベ。
わりと痩せています。
昔からあまり大きくふとったことがなので
体質もあると思うのですが、ときどき訊かれるのが
「料理の仕事をしていて,どうして痩せているのですか」です。
訊かれることが不思議だな、と思うのだけど、
一日中作り続けて一日中食べ続けるわけではないのです。
そして「ほどよくしか食べない」からです。
お腹が空かないので(あるいは忙しくて)、
一日、ナッツとお茶しか口に入れなかった、
という日もあるし
昨日ごちそうを頂いたから(あるいは明日ごちそうだから)
今日は軽く済ませておこう。自分の時間を調えていく。
もちろん、料理に、食べることにに関わる人は
わかいうちには山ほど食べるべきだと思う。
量をこなすことでしか分からない輪郭があります。
(これは仕事に限らず、なんでもそうなんだけど)
量をこなしてくると、だんだんと作る前に、食べる前に、わかってくる。
大事なのは、自分のからだがいま、美味しく作れるのか作れないのか、
健康なこころもちの舌で、素直に食べれるのかどうかを分かっておくこと。
からだに訊くことが一番の近道です。
料理研究家の仕事は、作り続けて食べ続けて食べさせ続けることではなくて、
作ったものが人の口に入って、それがどのようにからだを喜ばせて養うのか、
ということを見て調えていくことなのではないかなー、といつも思うんです。
ごちそうを作ることだってあるし、相手が喜ぶものをつくりたい。
それはリクエストされたものだけを作り続けて食べ続けることとは
並び立たない。
喜びはどこにでもあることを踏まえて、ふつうのごはんを作ること。
無理をしないで、あたりまえのからだをやしなうこと。
おいしくたべれるように調えることも大切ですし、
「なんだかおいしく食べられないな」と、気がつけることも大事。
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私の心にグイグイくるので
大好きなのですが、今日のこのブログは
まさに、その真髄だと感銘を受けました。
ありがとうございました!